後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2018年6月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:39 柏原新道登山口−−7:29 種池山荘−−8:09 爺ヶ岳南峰−−8:22 爺ヶ岳中峰 9:38−−9:53 爺ヶ岳南峰−−10:22 種池山荘−−11:55 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2018年6月9日 日帰り
天候晴後曇&ガス後時々晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり(6,7台)。橋を渡った対岸の駐車場は今年は利用可能
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無数か所で急な雪渓の横断あり。雪切されているが万が一滑落したら危険なのでしばらくはピッケルがあった方がいい
山頂の展望大展望のはずだが今回はガスに覆われた
GPSトラックログ
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コメント足慣らしで今年初めての北ア。そこそこ好天の週末だったが登山者には会わなかった。残雪状況によっては南尾根を登ろうと考えていたが、柏原真道登山口に登山道の危険個所は雪切完了して柏原真道は6/9から通行可能との表示を見て柏原真道を歩いた。標識通り雪切は完璧でアイゼンの出番は無かったし、残雪が減って南尾根はもう藪で使えない状況。種池山荘周辺のお花畑はまだ雪の下。この日は合計4羽の雷鳥を見かけた。稜線の縦走路は既に完全無雪だった。




柏原新道登山口 登山口前駐車場
なんと雪切済とのこと 南尾根入口(標高1650m)
まだ天気はいい ケルン
ケルンから見た種池山荘 今年初めてのシラネアオイ
標高2080m付近。やっと雪が現れ始める 怪しげな空模様に・・・
水平道。雪無し 標高2230mの谷。雪切済
標高2280mの谷(夏はガレ)。ここも雪切済 標高2310m地点。ここが最後の危険帯
ガスに煙る種池山荘 種池山荘
種池山荘前のお花畑は雪の下
夏道現る。この先は雪無し とうとうガスに突入
今年初の雷鳥 2羽目の雷鳥
2羽目はメスもご一緒だった キバナシャクナゲ
帰りにはこの標識は無くなっていた 爺ヶ岳南峰
これは帰りもあった 中峰に向かう
鞍部南側はまだたっぷりの雪 中峰への登り
爺ヶ岳中峰山頂。ガスの中 中峰から見た冷池山荘
中峰から見た白沢天狗尾根 帰りの南峰への登り
鹿島槍がやっと姿を見せた
南峰再び 爺ヶ岳南尾根。もうほぼ無雪
南峰から見た種池山荘 南峰から見た扇沢。意外によく見えた
帰りも雷鳥遭遇 まだ牛首山は藪を回避できそう

針ノ木雪渓 スバリ岳〜赤沢岳の向こう側に薬師岳
種池山荘 種池山荘前の下り
行に無かった標識がぶら下がっていた ここも登りにはまだ無かった
標高2280mの谷(夏はガレ)。雪切の筋がくっきり
稜線は晴れたり雲に隠れたり 残置のピッケルが2本(小屋関係者)
これから設置か 点線のように道が付いている
登山口到着


・今週末は土曜日のみ天気がそこそこ期待できる状態なので日帰り可能な場所&気温が高いとのことで今年初めての北アを目指すことにした。どこにするか悩んだが山の上でガスに巻かれることも十分に想定され、あまり労力をかけてもがっかりすることになりそうなこと、まだ病み上がりからあまり時間が経過せずリバビリが必要だろうとの判断で標高差がそれほど大きくない山ということで、柏原真道から爺ヶ岳とした。
・ただしこの時期に柏原真道の危険度が不明で、残雪状況によっては藪を漕いで南尾根に乗り移ることも考えた。柏原真道は基本的に巻道で谷をいくつか横断するので、そこの残雪状況が問題。装備には10本爪アイゼンとピッケルを準備した。
・前夜に登山口に入ったが駐車場に車はゼロ。たぶん種池山荘は営業前なのだろう。でも鹿島槍日帰り組とかいそうだが。翌朝になっていつのまにか車が1台増えたが先行したようで車の主には会わなかった。
・真夜中は満天の星空だったが今は南は青空だが頭上より北側は雲に覆われて爺ヶ岳も雲の中かもしれない。やや風があって稜線上の強風も心配された。
・登山口には手書きの黄色い案内標識があり、なんと柏原真道の残雪区間は雪切りしたとのこと! これでトラバースもかなり安心できると思うが、アイゼンとピッケルは念のためそのまま持っていくこととした。
・しばらくは無雪の夏道を登る。もう初夏で半ズボンでもいいくらいの気温(10℃)。扇でパタパタ扇ぎながら登っていく。
・柏原真道はあちこちに現地名称が書かれた黄色い看板がかかっているが、最初のケルンと石畳しか標識が見当たらなかった。下山時には無かった標識がぶら下がっていて2名の小屋関係者とすれ違ったので標識を掛けに下っていったようだ。
・標高2080m付近から徐々に雪が現れ始めたが長続きせず、特に支障が出ない程度だった。まだピッケルは背中のまま。
・標高2230mの小さな谷を横断する雪渓で初めてピッケルを出した。登山口の標識通り雪切されていて安心して通過できるようになっていたが、もし滑れば簡単には止まらない傾斜なので念のためのピッケル使用。その後も数か所で急な雪渓横断があったが全て雪切されていた。もし雪切されていなければアイゼン、ピッケルが無いと危険で突っ込みたくない傾斜。ただし雪はそこそこ柔らかいのでアイゼンは不要かもしれない。今回はスパッツ装着しなかったが雪を踏み抜くことは無かった。
・種池小屋への最後の直線的な登りとなる森林限界直下のダケカンバ樹林だけは夏道が埋もれてルート不鮮明だったが、僅かな足跡の痕跡でルートを推測し森林限界を超えると再び雪切された道が小屋へ一直線に続く。
・小屋は営業前だが既に人が入っていて小屋開け準備中だった。小屋の前は全面積雪に覆われてお花畑も雪の下。爺ヶ岳はガスの中だが風は思ったよりは強くなく行動に支障なし。
・小屋から東へ進んで夏道のお花畑が終わる箇所から夏道が現れ、この先はずっと夏道を歩く。雷鳥を期待しながら歩いたら登りで3羽発見。一羽は雄単独、残り2羽はつがいだった。帰りに雄1羽を見たが往路で見たのと同一個体かは不明(写真をよ〜く見れば判別できるだろうが)。
・爺ヶ岳南峰山頂はガスの中。写真だけ撮影して中峰目指す。
・南峰〜中峰鞍部の南側はまだたっぷりの残雪あり。コマクサはまだ芽を出していなかった。
・中峰もガスの中。冷たい北寄りの風を避けて南側で休憩。休憩中に中峰に登ってきた登山者は皆無。というか、この日の行動中に出会った登山者は皆無だった。週末の北アルプスメジャーコースでこんな状況は初めて。
・下山を開始してから少ししてガスが切れ始めて鹿島槍が見えるようになったが立山劔は雲がかかったままだった。でも上空の雲は取れて日光が差して温かくなった。気温は10℃で日差しが無いと防寒具をめいっぱい着ていないと寒くて長時間休憩していられないほど。
・下山途中でピッケル2本デポされているのを発見。標識設置に下っていった種池山荘スタッフのものだった。すれ違ったときにちょっとだけ話をしたが、雪切箇所はこまめにメンテする予定とのこと。雪切したのは今秋木曜とのこと。
・高度が落ちると急激に気温が上がりハルゼミが賑やかになった。登山口の車は出発時と同じく2台だけ。さて、来週には賑わうだろうか。

 

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